よく、冬の果物ならイチゴと言われていますが、実際の所、冬=苺はハウス栽培によるもので、家庭菜園の露地栽培は5月〜6月が収穫時期になります。
さらに露地栽培でイチゴを収穫した後の株からは次々と子株が出来ていくので、どんどん苗を増やして何年も栽培することも可能です。
ただ、露地栽培のデメリットとして、天候や気候に左右されるので、対策をして気をつけてください。
また、お家で家庭菜園をする際は、ホームセンターなどで購入出来る、市販の苗を秋に植え付けてから、翌年春に収穫のイメージです。
収穫後にできる株(小苗)を翌年の苗にすると、効率よく低コストで苺を栽培する事ができるのでオススメ◎
それでは、実際に育てる方法をご説明します。
土壌作り
植え付けの前に元肥(もとごえ)や石灰(石灰)、堆肥(たいひ)を入れて、土づくりをしていきます。
いちごは肥料やけしやすい作物のため、元肥は植え付けの14日前までにはしておいてください。ウネは大体15センチぐらい盛り上げてすると水捌けもよく、根が張って成長しやすいです。
肥料撒き
イチゴが元気よくそだつためにも、苦土石灰、完熟堆肥、有機入りの肥料、緩効性肥料、有機質肥料を混ぜるのがおすすめです。肥料がない方は撒かなくても問題はありません。
苗の準備
自分が育てたい品種の苗をインターネットやホームセンターで購入して準備してください。葉っぱがパンパンした苗が太陽からの恵みを受けとりやすいので、探してみてください。
植え付け
準備した苗をポットから出して、株間25cm〜40cmぐらい間隔をあけてから植えてください。その際にクラウン(葉の付け根部分)が土に埋まらないように、浅めに植えると良いです。浅すぎるのも根っこが太陽にやけるので、適正の深さをお願いします。
水やり
植え付けが終わったらたっぷりお水を与えてください。お水をあげる感覚としては表面の土が乾いたらお水をあげると良いでしょう。(夏場の暑い時期はこまめに観察してください)
追肥(ついひ)・マルチはり
植え付けてから冬を越した2月中頃に苗の周りに追肥をしていきます。寒い時期なので、追肥が終わったらマルチやワラを被せて、土の温度をあげるとなお良いです。
わき芽かき・ランナー摘み
こまめに観察をしていると、脇芽やランナーが出てくると思うので、取ってやってください。しっかりわき芽かきやランナー摘みをすると、イチゴに栄養がたっぷりいき、甘くて美味しいイチゴが実りやすくなります。
受粉・人工授粉
自然にミツバチが飛んできて授粉すれば問題ないですが、ハウスなどに入れて風が届かなかったり、ミツバチが入らない感じだと人工授粉がオススメです。花を筆とかで優しくポンポンしたり花と花どうしを優しくひっつけても、授粉になるので、自分にあった方法でやっていきましょう。
鳥害対策・病害駆除
ネットなどをしてないとカラスや野菜の鳥、動物が食べにくる可能性があるので、何かしらの対策をおすすめします。病気に関しては対策が難しいので、毎日観察していくことがベストです。
収穫
花が咲いてから(開花)1ヶ月〜45日で実が熟してきます。実に被さっているヘタがそり返ったら収穫を始めてください。甘くて美味しい苺ができているはずです。