イチゴを病気、害虫から守る!【病害虫対策ガイド】

家庭菜園でも役立つ!【病気対策ガイド】

家庭菜園でも大人気のイチゴ、いざ育ててみるとうまく苗が育たない、実がならないなど多くの問題に出くわします。甘くて美味しいイチゴを作るために病気の対策は絶対に必要です。せっかく植えたイチゴがダメにならないように、その原因となる病気の一覧と対策をまとめます。

イチゴがかかりやすい病気とは?病気の種類と対策

イチゴがかかる病気は農業をやっていればよく聞く病気からあまり知られていない病気まで様々ありますが、かかりやすい病気がいくつかあります。これだけは押さえておきましょう。

うどんこ病
小麦粉のような灰白色から白色の粉状のカビが発生する病気です。その名の通りうどん粉を振りかけたような見た目のため初期の状態から発見はしやすい病気ですが、放置し拡大すると手が付けられない状態になるので、発見したら早めに対処しよう!

原因
うどんこ病はカビによる伝染性の病気で、胞子が風によって運ばれて伝染します。

発生しやすい条件
イチゴにおけるうどんこ病は、乾燥・多湿のいずれの状態でも発生し、草勢が弱ったときに多発する傾向があります。

予防法
乾燥が続くときは適度な水やりをすることと、日当たりをよくすることが大切です。増えすぎたつるや葉は間引いて風通しの良い環境を作ることを心がけてください。

対策
症状が軽い場合は葉をとり、初期段階のうちに対処することがポイントです。治療薬にはオレート液剤がオススメ!

 

手軽に使うならスプレータイプのこちらもオススメ!有機JAS規格(オーガニック栽培)にも使える殺虫殺菌です。イヤな臭いもなく家庭菜園の防除薬にはぴったり!

 

灰色かび病
特に果実に発生し、葉や葉柄にも現れます。はじめは淡褐色の病班(シミのようなもの)がでてきて、急速に拡大して果実は柔らかくなり腐れる。果実の表面には灰色のカビが生えます。

原因
カビによって引き起こされます。収穫期の果実は特に発病しやすく、空気感染します。最初は下葉など枯死した部分や傷口から菌が侵入し果実も侵され発病します。

発生しやすい条件
20度前後で湿度が高いと多発します。季節でいうと、春や秋に発生しやすくなります。また、古い葉を残していたり、わき芽を取っていないと葉が過密状態になり、風通しが悪くなるので感染しやすくなります。

予防法
下葉を取り風通しをよくするとともに、水をやりすぎないように注意し、雨が続くことが予想できる時は事前に薬剤の予防散布を行います。

対策
発見したらすぐに、症状が出た部分を排除し症状の広がりを抑えましょう。治療薬はこちらから

 

上記の2つの病気は発見してからも薬剤等で対応することができましたがこれから紹介する病気は発生した時点で廃棄しないといけない病気です。

萎黄病
新葉の3枚の小葉の内1枚が小さくなる症状や、導管の変色などがおこり、その後株全体の生育が悪くなり、最後には枯れて死んでしまいます

原因

炭疽病
イチゴの葉に黒色の丸い病斑が現れる病気です。ひどくなると黒点が現れて穴があき、萎れて枯れます。またランナーにも茶色い病班ができ、茎や枝が枯れます。

原因
イチゴ炭疽病は完全菌類に属するカビの一種によって起こります。

発生しやすい条件
25〜28度が適温で、梅雨時期から秋にかけて発生がピークになります。

予防
土壌消毒をして水はけのよい土づくりをし、多湿状態にならないよう注意します。

対策
健全な苗の確保。前年に発生が見られた親株には菌が残っている可能性があるので、その株からとれた苗は使用しないこと。また発病したら治療できる薬剤はないので、発見したら即廃棄します。予防の防除を基本とし、定期的に薬剤のローテーション散布(散布の度に違う系統の薬剤を散布すること)をしましょう。

 

 

 

 

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